会報 「篝火」  2010 春季号 No.123

・(社)岐阜北法人会 第31回 通常総会のご案内
・ふるさと秘話 No.87 ~ゾルゲ事件の県人たち~
・経営者訪問 ~藤沢工業株式会社  藤沢 時男 氏~
・税務署コーナー
・支部だよりあれこれ
・委員会あらかると ~タックスフェスティバル2009~
~ブロック合同講演会 勝谷 誠彦 氏~
・納税表彰
・青年部会コーナー
・女性部会コーナー
・税務研究会コーナー
・新入会員紹介
・編集後記

<表紙の写真>
 
カタクリ
Erythronium japonicum ユリ科

今年は名古屋においてCOP10が開催される。これは地球上に多種多様な動植物が生存している事の意義を理解しそれを守っていこうとする「生物多様条約第10回締約国会議」のことである。

岐阜県は日本の中央部に位置する事と標高が0mから3,000mまである事により多様な動植物が生息する生物多様性にふさわしい県である。

ここに紹介するカタクリも各地に自生地はあるが岐阜市周辺の里山に今も多く見うけられる野生種である。特にカタクリはあたり一面に群生する性質があり生えてる場所に行くと圧倒される。更に近づいて1輪1輪見てみると花弁を反転させながらうつむきかげんに咲くさまは何とも可憐で美しい。

生えているのはやや湿り気のある北側の斜面で落葉樹の下になるような場所。山奥ばかりではない。住宅地のすぐ近くであったりもする。

地下に球根を有する。これには良質のデンプンが含まれる為、その昔、片栗粉を採った。野生の動物にとっても貴重な食料である。その為、カタクリの球根は採られないように地中深く潜っていく性質がある。カタクリを狙うのは人間や野生動物ばかりではない。春の女神ギフチョウがその花の蜜を求めて訪れるのである。このように生き物はお互いに支え合っているから生物多様性の大切さが理解できる。

(有)長良園芸 安藤 正彦

<写真提供>
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